[社会心理学]わたしは何者なのか? 若者だけのテーマなのか?No.1

わたしは何者なのか? 若者だけのテーマなのか?No.1
―社会心理学から見る“わたし”―

 どんな人でも人生で一度は考え、自問するであろう質問、“私は何者なのか?”とりわけ、アイデンティティの確立する前段階の思春期や青年期に多く問われる質問であるだろう。私はどこに属しているのだろう、私は何になっていくのだろう、私は何だろう。しかしながら、これは思春期だから、青年期だから起こることでは決してない。私たちはすべて、あるレーベルを自身に貼り付け社会のある一部に属することで、私が何者であるのかを言語化、あるいは認識するのである。では、私の思うわたしとは、他人から見られているわたしと正確にあっているのだろうか。結局、わたしとは何をもってわたしなのであろうか。

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― 自己プレゼンテーション:異なる社会環境において自己を管理する

・自己―他己間の正確性
 多くの人が、自分自身のことを一番理解していると言うだろう。しかしながら多くの場合、私たちは自分自身が何者であるのか正しく評価をしていない。なぜならば、私たちは自分自身の心に唯一アクセスすることが可能であり、自分が努力していることや、自分自身への信念を持っているため、その自己へのバイアスが介入することにより、自己評価をするのにフィルターをかけてしまうため、実際他人から見たわたしと、自分で思うわたしは異なっているのである。

・自己プレゼンテーション戦略
• 自己PR:自分がどんな過去を歩んできて、どのような経歴があるのかなど、自信の肯定的側面を他人に宣伝すること。
• 自己確証的見解:他者の信念や感情によって、その他人に知られたい、理解されたいと思い行動すること。
• 媚・機嫌取り:他者に気に入られるための、相手の気持ちの良いことを言ったり、行ったりすること。
• 自嘲・自虐:相手の評価を上げるために自分の評価を自分自身で下げること。

― 自己知識

・内省
 自分自身の行動の原因・起因を省みること。内省的成功をするためには障害が多い。例えば、自分の正解だと思う信念を曲げなければならない時がある。内省が否定的感情に結び付いてしまうなど。

・他人の立場から見た自分
 観察者の立場になって自分への見解を考えてみる。また、自己内観能力をプラスアルファで付け加える。俯瞰で自分を見ることが、わたしを正しく評価する良い手段である。

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― 個人的アイデンティティVS 社会的アイデンティティ

・私の思うわたしは社会的文脈に依る
• 自己説明の変化:状況に応じて自己説明の内容が変わる。
• 自己解釈上での性差:自分で解釈している男性・女性像と自己との類似性。
• 決定者の顕著性:どれだけ自己を決定する要素が社会的文脈に顕著に存在するか。
• 異なる自己:立場や状況に応じて自分も変化する。

・わたしは何者なのかは他者からの扱いに依る
• 他者の扱いの影響:他者からどのように接せられるかにより、自分の立ち位置は変化する。
• アイデンティティマーカー:私たちの周りに存在する文化やコミュニティにより、私たちの自己の一部分が形成される。

・属性と社会的結びつきの重要性
• 所属:マズローの欲求階級の三段目の所属と愛。所属を満たすことで、より安定した自己の確立につながる。
• 自尊心の含意:所属や社会的帯を持つことで、認証欲求を満たし、自尊心の向上につながる。

・時間を超えた自己:過去と未来の自分
• 時間を超えた自己変化:自己は時が進むにつれて変化していく。環境要因や経験により変わる。
• 可能自己:自分は将来こうなっているだろうという、自分の可能な姿。
• 見本:将来こうなりたいというお手本を倣うことで将来の可能自己を見据える。

・なぜ自己統制は難しいのか?
• 長期目標:目標が長期的な時間と努力を必要とするとき、より困難に感じる。
• 自己統制:自分の怠惰な面を統制して、理想な自己を目指す。
• 自己消耗:感情を押し殺して目標を達成させようとする。

 このように、私たちはいかなる状況や年齢に達しようとも、自己を認識することは必至であり、この自己は、自分のいる場所、人、集団、立場、地位、環境、時間によって大きく変化するのである。しかし、わたしをより客観的に見ることができるのは、他人かもしれないが、わたしを変えることが出来るのは私だけなのである。

執筆日2019年6月13日 執筆者Yoshi
6月27日編集・校閲

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