ツァイガルニク効果について
皆さんはドラマはお好きでしょうか。特にここ数年、ネットストリーミングサービスの急速な普及により、誰でも簡単にどこでも高クオリティのドラマを観ることができるようになりました。
さて、こういったドラマは必ずと言っても良いほどキリの良いところで話を終えてくれません。
たとえば事件が解決して終わりかと思いきや突然、主人公に仲間の負傷を知らせる連絡が届きそのままエンディングへ、と言った具合にです。
このように中途半端に終わってしまうので、私たちは続きが気になり、そしてしばしば大切な休日をモニターの前で終えることになります。ドラマ製作陣が使ってくるこの許されざるテクニックは「ツァイガルニク効果」と言います。
ーツァイガルニク効果とは
私たちが何らかの事柄を実行する時、それが完了するよりも中断された方がより印象に残ってしまう現象のことです。ツァイガルニック効果、ゼイガルニク効果、ゼイガルニック効果とも呼ばれます。
ロシア(旧ソ連)の心理学者ブルーマ・ツァイガルニク氏により発見、実証されました。
ーどうして?
私たちが何か物事を始めた時、私たちは特有の緊張感を感じることになるのですが、その緊張感は物事の完結によってのみ解消されるとされています。
したがって中断されるか、または中途半端な状況で終わってしまうと緊張感が解消されることはないため、よりその物事に対して関心を強めるということです。
ー恋愛への応用例
恋愛での実例としてよく挙げられるのはフラれた恋は引きずりやすい、という現象です。
これはフった側はもう終わったものとして満足しながら終わるのですが、フラれた側は気持ちの整理が付いていない状態で中途半端に終わってしまうので、結果としてツァイガルニク効果により相手のことを深く覚えているという仕組みです。
私たちが恋愛に応用する際にはデートの時に使うことが出来ます。やり方は相手を満足させすぎないだけです。
そうすることで相手がまるでドラマの続きが観たくなるかのように、あなたに興味を持ち続けてくれることを期待できます。
満足させすぎない方法としては、1時間から2時間ほどでデートを終わらせてしまうなどですね。
ーまとめ
いかがでしたでしょうか。
中途半端だからこそ気になるツァイガルニク効果、あえて終わらせないことで逆に続けられるのですね。
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