リンゲルマン効果について
皆さん、学生時代の時に学校の掃除をする時間がありましたよね?その掃除する時間の時に、「まぁ誰かがやってくれると思うから適当にやるかー」なんて思って掃除をしていた経験、ありませんか?
この現象は「リンゲルマン効果」という心理効果で説明出来ます。
この心理効果は、時に非常に厄介なものになります。人に指示を出す立場の人は特に、このリンゲルマン効果について知っておく必要があります。
ーリンゲルマン効果とは
リンゲルマン効果は別名、「社会的手抜き」や「社会的怠惰」などと呼ばれています。
リンゲルマン効果について簡単に説明すると、社会的手抜きと呼ばれているように、集団で物事を作業するときに個人で物事を作業するときと比べ、個々の能力が低下し、作業が非効率化するという現象です。
上記の例にもあるように、集団で掃除をするより個人で掃除をした方が捗ります。
また、最近問題になっている「選挙」に行く人が少ないのは、規模の大きなリンゲルマン効果によるものです。このように、人間は集団でいると一人一人の責任感や達成感、緊張感が薄らぎ、力を抜いてしまいます。
ーどうして?
どうしてリンゲルマン効果が起こってしまうのでしょうか?
これは、人間は楽しようとする生き物だから。という理由が挙げられます。
人間は大人数でいると、誰かがやってくれるだろうと思い、自分はあまり力を入れなくなります。
そんなことない!と思う人もいると思いますが、これは、無意識のうちに手を抜いているなんてこともざらにあります。
ービジネスでの応用例
ビジネスでは、効率的に仕事を行わせるためにする具体的な例では、「個人個人の成果を見えるようにする」、「出来る限り1グループ当たりの人数を少人数にさせる」、「一人一人に役割を持たせる」などが挙げられます。
まず、個人個人の成果を見えるようにすると個人のモチベーションが上がり、物事に対して熱心に取り組むようになります。
あなたも、自分がどれだけ頑張ったかが相手に伝われば、もっと頑張ろうと思いますよね?まさにそれと同じです。
そして、出来る限り1グループ当たりの人数を少人数にさせると、一人一人に責任感を持たせることができ、リンゲルマン効果を起こしにくくすることが出来ます。
また、一人一人に役割を持たせると自分は何をすればいいのか明確になり、仕事に対して取り組みやすくなります。
さらに、責任感が増して仕事に対する熱量が高まります。そしてこれもまた、リンゲルマン効果を起こしにくくすることが出来ます。
ーまとめ
いかがでしたか?リンゲルマン効果は人間の楽したいという気持ちから働く厄介なものです。
そんなリンゲルマン効果を上手く操り、上手に人を動かして上手く物事をこなしていきましょう。
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