[心理学]IKEA効果(イケア効果)とは?-組み立ての手間が愛着を湧かせる?

IKEA効果について

皆さん、家具やインテリアはお好きですか?

また、自分で家具を組み立てた時、達成感や異常な愛着、誇らしい気持ちを感じたことはありませんか?

私たちは自分たちが強く関わりを持ったことに対して、強い満足感、帰属感等をもち、実際の結果に不相応な価値を持ってしまうのです。

IKEAの家具ではどうでしょうか?デザインの洗練された北欧家具を安価で購入でき、組み立てなどを自分たちで選択的に行うこともできるのです。

そんな特別な体験をしたら、愛着を持ってしまうのは自然なことかもしれませんね。

では、今回はこの“IKEA効果”が一体何なのかを見ていきましょう。

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― “IKEA効果”とは

スウェーデン発祥の大手家具メーカーのIKEAのビジネスの形態を参考に考えられた心理効果のことを言います。

IKEAの多くの家具は購入後の組み立てを必要としており、その過程を顧客に依存する形態もとることから、顧客に家具を触れ合う機会や繋がりを強く与えることで、顧客の家具への親密度や愛着を高めるであろう効果があるとされています。

この心理効果が応用され、物事一般、例えば企画案、任された責任のあるプロジェクトなどに対して過大評価をしやすくなってしまい、必要以上に価値観を共有したくなってしまうのです。

― “IKEA効果”の落とし穴

何事にも完璧は存在しないはずです。

不完全なこその良さもきっとありますよね。家具は人々の生活を支える大切な役割を担っています。時には命にかかわることも。

しかし、いくら最善の注意を払い、企業努力をしても過ちは起きるときには起きてしまうものです。例えば部品が不足していたり、損傷があったりなど。

しかし、IKEA効果に問題になってくるのが、膨れ上がった価値観を有している以上、その問題点に着目し、指摘することもできなくなってしまうことです。

言い換えれば、自分の頑張ってやってきたことには批判よりも称賛が欲しいし、情熱を認められたいですよね。

この心理状態のために否定的な面からは目を背けがちになってしまうのです。努力と好意があるからこそ尊大になってしまうのですね。

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― 日常生活への応用可能性

1、ビジネス
2012年に出版されたPsychology Todayの記事の一つによると、“顧客が満足度を感じるのは、完成された商品よりも、多少の自己努力を伴う商品である場合の方が多い”という。

つまり、簡単に手に入るものでも、そうでなくとも、ひと手間を加えさせる方が満足感を得られる可能性があるということでしょう。

考えてみてください、子ども用のお菓子でも、ただ食べるのではなく、自分で指示通りに作らないと食べられない方が楽しさを感じますよね?

つまり、人は物事に触れ合う機会が多ければ多いほど、その物事に自然に惹かれて好きになっていくのです。

例えそれが最初は苦手なものでも。これを別に“接触仮説 (the Contact Hypothesis)”とも呼びます。

2、モチベーション向上へのテクニック
同じことを繰り返したり、難しいことを続けるのは難しいですよね。

しかしIKEA効果と接触仮説を上手く利用することでモチベーションの向上を図ることもできるかもしれません。

モチベーションが上がらない理由は、結果が出ないために達成感や満足感を感じにくいことがあると思います。

つまり、ある程度の娯楽要素を含んだ、しかし同時に責任のある機会を与えることが大切になってくると思います。

学生の無気力感(Student Apathy)なども、彼らが一人一人機会、責任、ある程度のストレスを与えられることで脱力感、無力感から脱却できるかもしれませんね。

–まとめ

私たちを少し傲慢にさせてしまったり、あるいは逆に満足感を与えてくれるこの“IKEA効果”。

もしあなたが何かに満足感を持ちたいとき、是非自分が努力して作り上げられる何かを見つけてみてください。

きっと新しい興味や愛情が生まれてくるはずです。

執筆日2019年7月27日 執筆者Yoshi
7月28日編集・校閲

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