[コラム]本当は怖い吊り橋効果 感情の誤帰属について,知っていますか?

本当は怖い吊り橋効果 感情の誤帰属について,知っていますか?

皆さん,吊り橋効果という言葉に聞き覚えはありますか?

「吊り橋の上で告白したら成功率高いっていうやつでしょ!」くらいの感覚を皆さんはお持ちではないでしょうか?

恋愛心理学の本なんかでは「ドキドキをあなたのせいと錯覚させて恋人をゲットしよう!」くらいの内容で書いてあることが大半です。

しかしこの吊り橋効果,よくよく考えてみたら恐ろしい,そして理解をしているからこそ非常に効果的な心理学テクニックなのです。今回は皆さんに本当の吊り橋効果,そしてその裏にいる「感情の誤帰属」という現象についてご紹介したいと思います。

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吊り橋実験って?

では改めて,吊り橋効果を実証した吊り橋実験についてご説明いたします。

心理学者ドナルドダッドン&アーロンの行った社会心理学実験であり,揺れる不安定な吊り橋の上と安定した吊り橋の上でアンケートを行い、「その結果を伝えたいので電話番号を教えてくれないか」と問いかけたところ安定した橋の上で聞いた時より,揺れる不安定な吊り橋の上で聞いた方がより多くの人が電話番号を教えてくれたというものです。


そもそもこの実験は,ジェームズランゲという学者の唱えた「物事が起こる→身体反応が起きる(泣いたり心拍数が上がったり)→身体反応を脳が判断し感情を認識する」といういわゆる“悲しいから泣く”のではなく,“泣くから悲しい”理論を基にした実験であり、脳が身体反応を誤認識すれば,その身体反応を別の感情として認識することができるということを実証した実験となります。


つまり吊り橋実験では「吊り橋が揺れる→心拍数が上がる→目の前の人にときめいているからドキドキしている?」と錯覚したため電話番号をより多く教えてしまったという現象を実証しました。

しかし心理学の世界ではその後,感情はそんなに簡単なものでは無いと異を唱えたシャクターという学者が,“身体反応と脳の判断が相互に影響し合い感情が認識される”といった「感情の二要因理論」を提唱します。

この派生から生まれたものが,吊り橋効果に代表される「感情の誤帰属」という現象になります。

これらの現象は日常でも様々起こります。例えば
・ストレスが積み重なってイライラしている(身体反応)ときついにそばにいる同僚に苛立ちを覚える
・何度も同じ人にあうたびに親近感が湧く(同じ人に会うという刺激が癖になる)
などが挙げられます。

特に2つ目に挙げたものは単純接触効果と言われ、会う回数が多い方が好まれやすいと言われています。



誤帰属はそんなに単純なもの?
よく心理学恋愛テクニックなどで「お化け屋敷でドキドキさせちゃおう!」や「ホラー映画を見て〜」という記事がありますが、間違ってはいませんがリスクはあります。


先ほど身体反応と脳の判断が相互に影響しあい感情が認識されるお伝えしました。お化け屋敷でドキドキするのは当たり前ですよね。ではそのドキドキを恐怖と判定したら?頼りない行動をしてしまったが故にあなたがいると不安になると認識されてしまったら?


ほらドキドキしてきませんか? この記事を読むとドキドキするんですよ。どうぞ誤帰属してください笑



吊り橋効果の上手な使い方
ではどうすれば狙った誤帰属を発生させることが出来るのか?例えば吊り橋実験の際クマのような強面の男性が現れてしまったら恐怖が男性に誤帰属されるでしょう。

逆に爽やかで怖いイメージのない男性ならばそのドキドキを恐怖ではなく恋愛感情と認識するでしょう。


つまり狙った感情の誤帰属を発生させるには「起きて欲しくない誤帰属と無縁の状況を作り出す」ことです。お化け屋敷の例で言えば、一緒に怖いといった感情を共有するのでなく、手をギュッと握り大丈夫だよ、と声をかけましょう。

そうすることであなたと不安になるという感情は結びつきづらくなり,誤帰属は起こりづらくなります。むしろ手を握られたことによるドキドキはと誤帰属されるかもしれません。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?人間の認識は非常に複雑で,いまだ感情というものについては議論がなされています。

吊り橋効果は非常に認知度の高い心理学用語ではありますが,その内容自体を把握されている方は多くはありません。

ぜひこの機会に吊り橋効果とは?感情の誤帰属といったことへの理解を深め,対人関係をよりスムーズに,そしてあなたにとってより好ましい関係が構築できるよう使ってみてください。

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