[心理学]曖昧性効果とは?-不透明なものは選ばれにくい?

曖昧性効果について

あなたは自分の理解があまりできないことや、結果が予測できない曖昧なことに挑戦する時、どのように感じますか?

また、その曖昧性を発見した際にどのような行動を選択しますか?

人間の認知は通常、個人の経験することによって体得、修得した事柄をベースにして新しい情報を獲得しようと努力します。

しかし、もしこれらの情報が本人にとって曖昧且つ、予測不能、あるいは予測することに困難を生じる場合、私たちは自動的に元ある情報を都合のいいように利用することで、複雑な情報処理を省いているのです。また、これをヒューリスティックと呼びます。

では一体私たちはこの“曖昧性効果”をどのように受け止めて生活しているのでしょうか?

また、この心理的効果は日常生活で応用可能なのでしょうか?今回はこの“曖昧性効果”について詳しくみていきましょう。

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― “曖昧性効果”とは

“曖昧性効果”とは、意思決定が情報不足、あるいは情報の“曖昧性”によって影響されてしまうことを指します。

この心理的効果は、人が選択肢の中に好ましい結果の可能性を見出せないときよりも、好ましい結果の可能性を見出すことが出来るときに、その選択肢を選ぶことを促します。

つまり、人は曖昧なことよりも具体的なことを好んで選択するのです。

この心理的効果は1961年にDaniel Ellsbergによって初めて説明されました。

― なぜ“曖昧性効果”が起こるのか?

ある一つの可能性は前述したヒューリスティックにあると考えられています。

私たちは情報が欠けている選択肢を避ける傾向があります。

このために私たちは、欠けている情報を埋めようと、試行錯誤し探すのです。

しかし、多くの場合、これらの情報は得られることはありません。この“曖昧性効果”は、その欠けた情報の断片が私たちの注意を引くために現れるのです。

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― “曖昧性効果”の例

例:
想像してみてください。箱が2つあります。それぞれを“箱1”と“箱2”とします。

それぞれの箱に三色に塗られたクジを30枚ずつ入れます。10枚は青色に塗られており、残りの20枚は赤色と黄色のどちらかで塗られています。

このそれぞれの箱から指定された色のクジを引けば勝ちというゲームをします。

また、箱は“箱1”か“箱2”のどちらかを選ばなければなりません。

箱1の勝利条件として、青色のクジを引かなければなりません。箱2の勝利条件としては赤色のクジを引かなければなりません。

どちらの箱を選ぶにしても勝利条件であるクジを引く確率は三分の一です。あなたならどちらの箱を選びますか?

多数派の結果:
このゲームでは、大多数の人が、“箱1”を選びます。

なぜならば、“箱1”の勝利条件である青色のクジは100% 10枚入っていることが明確だからです。

一方で、“箱2”の箱の勝利条件である赤色のクジは、黄色のクジと合計で20枚入っているとしか伝えられていません。

つまり、例え勝つ確率が等しく三分の一であるとしても、この曖昧性を回避するために、また当選を明確な自信と共に叶えるために多くの場合“箱1”を選ぶのです。

― 日常生活での応用可能性

これまで述べてきたように、私たちは一般的に曖昧な結果に繋がることを避け、明確に結果の予測できる、また容易にその結果にたどりつける事柄を自然に選択します。

つまり、ビジネスの場面での、交渉をする際に、取引先と契約を結びやすくするための方法として、交渉案を具体的な過程、期待される利益、数値、リスク等を明記することが必要になってくるでしょう。

何事も先行きの不透明なことには着手しづらいですよね。

つまり、この不透明かつ曖昧な情報をあらかじめクリアにしておくことで、曖昧さの回避を図ることが出来ると同時に、交渉成立確立を高めることも期待できるのです。

−まとめ

人生は予測不可能です。しかし近々の状況については計画を立てることもできるでしょう。

臨機応変に立ち回ることは非常に大切ですが、それも込みで見通しを立て、身の振りの曖昧さも緩和したいですね。

執筆日2019年7月31日 執筆者Yoshi
8月1日編集・校閲

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